月岡ビール金賞受賞!

月岡温泉発クラフトビール、改良重ね悲願の全国金賞受賞しました。

月岡ブルワリーの「ヴァイツェンナチュラル」が、国内最大級のコンテストで“4度目の正直”。

着実に市場評価を上げている。国内最大級のビールコンテスト「ジャパン・グレートビア・アワーズ(JBA)2024」で、2024年に入り金賞を受賞。

これまで銀賞や銅賞の受賞歴はあったが、最高評価の金賞は4度目の挑戦で初めて。

醸造責任者の新保典司(てんじ)さん(41)は「発酵温度を高くするなど、細かく重ねた調整が実った」と手応えを語った。

JBAは大手を含む国内200事業者以上が参加するコンテスト。2024年は瓶、ケグ(たる)などの部門に計771点が出品された。「フレーバー」「アロマ」「外観」など五つの観点から50点満点で採点され、45点以上を獲得しないと金賞とはならない。

 月岡ブルワリーは4種類を出品。このうち、無ろ過で濁りのあるヴァイツェンビールの月岡ヴァイツェンナチュラルが2024年2月、ケグ部門金賞の評価を得た。

月岡ブルワリーが20年の開業時から造っている定番4商品のうちの一つ。新保さんは「造った当初は味がすっきりし過ぎたが、麦芽感を出して味に膨らみが出るように改良を続けてきた」と振り返る。

生きた酵母を使うため、「再現性は難しい」というが、発酵温度や原材料の分量、水質などの調整を重ねた。その結果、エステル香と呼ばれる、バナナに似た香りが立ち、爽やかな仕上がりになった。

金賞について、新保さんは「正直、取れると思わなかった。4度目の正直ですね」と喜ぶ。

地元の素材にこだわり、これまでに30種類以上のクラフトビールを造ってきた。今回も新発田産レモンを使った「月と海」が銀賞となるなど、出品した全4種類で銅賞以上を獲得した。

念願の金賞受賞を記念し、金髪に染めた新保さんは「いずれは麦もホップも新発田産のビールを造りたい」と今後の夢を語った。

月岡ヴァイツェンナチュラルは660円。市内の一部酒店や、自社レストラン「キッチンゲッポ」(月岡温泉)で販売している。

新潟日報 2024年7月18日