久々に帰った故郷で待っていたのは、夏の夜空に響く懐かしい豊浦音頭の調べでした。月岡温泉夏まつりで見た光景は感動の連続!地元の演歌歌手・澤敬子さんの美しい歌声、そして何より驚いたのは豊浦小学校の子供たちの完璧な踊りっぷり。「えっ、こんなに上手に踊れるの?」思わず目を見張った、心温まる夏祭りレポートです。

東京での慌ただしい日々を離れ、久々に故郷・旧豊浦町の地を踏んだのは8月23日。その翌日の8月24日に行われる月岡温泉夏まつりに参加するためです。

足湯広場で開催

お祭り自体は昼過ぎから開催
会場である足湯広場に到着したのは19時前。地元が生んだ演歌歌手・澤敬子さんのステージの真っ最中でした。

故郷が誇るエンターテナー澤さん
澤さんの伸びやかな歌声が、夕暮れの温泉街に響きます。豊浦中学校の先輩でもある澤さんが故郷の舞台で歌う姿に、まず心を打たれました。
澤さんのステージが終わると、そのまま彼女の司会で盆踊りのレクチャーコーナーがスタート。トップバッターは豊浦音頭です。
しばた豊浦会の高山名誉会長がステージに上がり、豊浦音頭の成り立ちを説明。1997年、旧豊浦町時代に地域活性化への願いを込めて生まれたこの町民の歌が、新発田市との合併を経て一時期下火となりながらも、地元の熱意によって見事に復活を果たした経緯を聞きながら、胸が熱くなりました。

ステージ上で豊浦音頭について説明する高山名誉会長
続いて成田ヨシミ師匠グループがステージに上がりましたが、音源の準備がまだ整っておらず、とりあえず振り付けだけの指導となりました。その後、越後音頭、月岡盆踊りのレクチャーが続きます。
やがて音源が間に合って、再び成田ヨシミ師匠グループがステージに登場。今度は音楽に合わせての実演です。そこに豊浦小学校の子供たちも加わって、会場は早くも大盛り上がりとなりました。

本番前から大盛り上がり!
驚いたのは、子供たちがすっかり振り付けを身につけていることでした。すぐに踊れる姿を見て、深い感動を覚えました。郷土の文化が確実に次世代へと受け継がれている証拠でした。

ひと仕事を終え記念撮影
そんな中、山車引きが到着しました。屋根に乗った月岡温泉夏まつり実行委員会の大滝正之委員長の衣装がまるでマツケンサンバのようで、観衆からは大歓声が沸き起こります。

ド派手な衣装で観衆の注目を集めた大滝委員長地元の人たちで豊浦音頭を踊った!
地元の人たちで豊浦音頭を踊った!
熱気に包まれた会場では、予定より早く盆踊りがスタートしました。最初は豊浦音頭からです。「ハアー春の真木山ヨー、春の真木山みどりに映えて」の美しい歌詞が流れ始めると、最初は慣れない様子だった参加者の皆さんも、音楽が二巡目に入る頃には慣れた様子で、みんなの振り付けも見事に揃ってきました。

まさに老いも若きも!皆さん振り付けは完璧!
続いて越後音頭、休憩を挟んで月岡音頭でしめくくりです。月岡音頭の時には豊浦小学校の和太鼓も加わりました。暑い中、10分以上も叩き続けた子供たちの姿は本当にあっぱれでした。演奏が終わった瞬間、会場全体から大きな拍手が巻き起こりました。

暑い中の熱演。お疲れさまでした!
最後はお待ちかねの菓子まきです。子供も大人も「こっちに投げて!」と声を上げ、会場は再び大盛り上がりとなりました。

大量のお菓子が雨のように夏の夜空を舞った!
着実に受け継がれている郷土文化
予想以上の暑さでしたが、それに負けない熱気で盛り上がった月岡温泉夏まつり。屋台も地元のお店や商工会議所の皆さんの手によるもので、どれも美味しそうで、手作りの温かさが伝わってきました。ぜひ来年も参加したいと思いました。

地元飲食店の露店が並ぶ

商工会青年部の皆さんもがんばりました!
何より印象的だったのは、豊浦音頭が予想以上に地元に浸透していることでした。特に豊浦小学校の子供たちの踊りぶりを見て、その定着ぶりを実感しました。これは外にいるとわからないことでした。
荒橋、中浦、天王、本田の4つの小学校が廃校され、豊浦小に統合された時は寂しい思いをしたものですが、着実に郷土の文化は子供たちに継承されていると確信できました。 豊浦の四季を歌った美しい音頭の調べが、これからも末永く故郷の空に響き続けることを願ってやみません。
(取材・撮影・執筆 しばた豊浦会・広報担当 下荒町出身 五十嵐裕樹)
