須佐之男神社(すさのおじんじゃ)は,JR(羽越本線)月岡駅の北1キロメートル,旧豊浦町の天王地区に鎮座する。福島潟に近い場所である。かつて天王宮(牛頭天王)と称し,修験が奉仕していたが,明治三年(1870)に社号を「須佐男神社」に改めた。
明治六年(1873),村社に列せられた。祭神は須佐男尊である。当社の創立時期は不明だが,貞享三年(1686)に社殿を建てて牛頭天王を祭ったとも伝えられている。現在の社殿は天保十四年の改築という。

明治二十三年(1890),社地の裏に県道(現在の国道460号)が開通したおり,高橋耕雲氏(当地の画工)によって社殿の背面に,須佐男尊の妃神である櫛名田姫命を祭る社殿が建てられた。背中合わせに社殿が連なる珍しい様式となっている(右が須佐之男神社で,左が櫛名田姫命を祭る社殿)。

        右が須佐之男神社、左は櫛名田姫命を祭る社殿

天王須佐之男神社春季太々講祭り

新型コロナにより3年間中止となっていた天王須佐之男神社の春季太々講(だいだいこう)祭りが、2023年4月19日・20日の両日、盛大に開催されました。氏子総代会小泉秀一さんが、豊浦弁をまじえてユーモラスに解説するスライド形式の珍しい動画に仕上げました。ご覧ください。